サリーフォックスさんの農場に訪問しました。
- 2020.5.8研修・体験
2019年11月、弊社の商品を取り扱ってくださっている企業様と一緒に、アメリカのカルフォリニア州郊外にある「サリーフォックス」さんの農場を訪問しました。
アメリカに到着後すぐ、宿泊するホテルのあるナパ・バレーへ移動。
ナパ・バレーはサンフランシスコ北部に位置し、カリフォルニアの高級ワインの生産地として有名な地域です。翌日、ナパ・バレー近郊のレストランでサリーさんと合流し、会食をしました。
レストランでは安心で安全なオーガニック野菜が使用されており、今回ご訪問させていただくサリーさんが栽培されたものです。
サリーさんは綿栽培だけでなくオーガニック野菜などの農作物も栽培しておられるそうです。食後、みんなでサリーさんの農場「VIRIDITAS FARM」へ移動。農場の一角にサリーさんの自宅もあります。
到着後、まず企業様からサリーさんへ、サリーさんの茶綿を使った裏毛パーカーをプレゼントされました。大変喜ばれ、笑顔が素敵なサリーさんがとても印象的でした。
その後、参加者全員で羊の放牧のお手伝いをしました。そして、自宅でサリーさんの貴重なお話をたくさんお伺いすることが出来ました。
インタビュアーは大正紡績製造部の森田係長が務め、まずはサリーさんがオーガニックコットンへ取り組むきっかけとなったお話をお伺いしました。もともとサリーさんは幼少期に薬害で苦労していたことがあり、有機栽培にとても興味を持たれていたそうです。大学生の時、先生に綿花の研究を勧められ、オーガニックコットンの栽培の取り組みを始めたそうです。
次に茶綿、緑綿についてお伺いしました。
サリーさんは1985年に茶綿に出会ったそうです。「綿」と聞くと大抵の方は “白色” をスタンダードとして思い浮かべると思いますが、白い綿は染色のしやすさなどを求めて品質改良を重ねてできた綿です。
綿の原種といわれるものは茶綿で、茶綿はその名の通り茶色の綿です。
茶綿は陽射しが強いところで育つ為、紫外線をカットする効果があると言われており、病害虫にも強いです。しかし繊維が太く短いので紡績には不向きだった為、紡績でも使用できるようにと何度も品質改良をし、スーピマと交配することで、現在の茶綿「コヨーテ」が誕生したそうです。次に緑綿ですが、1992年にサリーさんの茶綿の畑で数個だけ見つかりました。それは数万分の1というかなり少ない確率だそうです。その時にできた緑綿を大切に何度も何度も辛抱強く品質改良をシーアイランドとの交配で、現在の緑綿「シーグリーン」が誕生したそうです。
今回、サリーさんとお会いし、綿栽培への熱い想いや強いこだわりなどをお伺いしたりと本当に貴重な経験をさせていただきました。